昨今地震が増えてきており、最近では2022年1月22日に日向灘地震(震度5)があったのが記憶に新しい地震です。
といった感じで地震が発生した都道府県に関してはニュースなどで報道されるので、地震が多く発生する地域・都道府県をなんとなく知っている方は多いと思いますが、地震の少ない地域・都道府県を知っている方はかなり少ないと思います。
なので、本記事で過去100年間のデータを都道府県別で調査した「地震の少ない都道府県ランキング」を紹介していきます。
災害に遭った時の準備が出来ていない方は、以下記事をチェックして必ず備えておきましょう。助かる命も助からない可能性があります。
大地震に備えて
日本国内で地震の少ない都道府県ランキング1~47位
地震の少ない都道府県ランキングを1~47位で以下の表にまとめました。
参考:気象庁「震度データベース検索」
個人的な感覚では、「中国地方が地震の少ないランキングのTOP5を占めるだろう」と予想していましたが、1位富山県、2位佐賀県、3位山口県、4位滋賀県、5位香川県といった感じで、意外な結果となりました。
思っていたよりエリアはバラバラですね。
日本国内で地震の少ない都道府県ランキングTOP5で地震が少ない理由
1位の富山県で地震が少ない理由は以下です。
新潟、長野県で大地震が発生した時でも、富山県を囲む北アルプスの地下にあるマグマ状の岩石帯が地震波を吸収するため、揺れが小さくなります。
新潟県中越沖地震(震度6強)では、富山県内の震度は3と、石川県能登地方の震度5強と比べて揺れは小さかった。
ー 株式会社パワー・アンド・IT「DC立地に最適な環境」より引用
2位の佐賀県で地震が少ない理由は以下です。
佐賀県で発生する地震は、宮崎県側から潜り込んでくるフィリピン海プレートの圧力エネルギーが、そのプレート境界面で上向きに変わり送られてくるものによる影響によって発生すると言われています。ただ、佐賀県と宮崎県にはかなりの距離があるためその影響を受けにくく、地震が発生しにくいと考えられます。
3位の山口県で地震が少ない理由は以下です。
山口県は、プレート境界付近で生じる大規模な地震=海溝型地震が発生する場所からかなり離れているため、それに付随して起こる内陸型地震が相対的に少ないのだろうと考えられています。ただ、瀬戸内海と日本海側で全然違って、日本海側は津波などの影響が割とあります。
4位の滋賀県で地震が少ない理由を調べたのですが、情報が全く出てきませんでした。また分かったら追記します。
5位の香川県で地震が少ない理由は以下です。
断層自体は香川県に幾つも存在し、本来であれば地震がそれなりに発生していてもおかしくはないですが、偶然地震が少ないだけなようです。
香川県は例外みたいですが、1位~3位の富山県、佐賀県、山口県に関しては、そもそも地震が発生しにくい理由がそれぞれにあるみたいですね。
地震の少ない都道府県ほど大地震の発生確率も低い
先ほどのランキングを見ていると、震度4と震度5の発生回数は地震の発生回数が多い都道府県ほど多く、地震の発生回数が少ない都道府県ほど少なくなっていることが見て取れます。
また「震度6」に着目してみると、24位の山形県までは0 or 1回ですが、25位の兵庫県以降は震度6の地震が2回以上発生している都道府県ばかりです。
つまり、地震の発生回数が少ない都道府県ほど大きい地震の発生確率も低いということが分かります。
逆に言うと、地震の発生回数が多い都道府県ほど大きい地震の発生確率も高く、25位以降の都道府県に関しては震度6が発生する確率も高めなので、将来的にみても地震に巻き込まれる可能性が高いです。
なので、25位以降の都道府県にお住まいの方は、特に2022年以降は防災グッズを備えていないと助かる命も助からないかもしれません。
大地震に備えて
地震の少ない都道府県に住んだ方が安全かも
当たり前かもしれませんが、地震の多い都道府県より地震の少ない都道府県に住んだ方が、地震の災害に遭う確率が低くて済みます。
ただ、今回紹介した内容はあくまで過去100年間のデータを参照しただけなので、今後100%安全な都道府県とは言えません。
地震の少ない都道府県ランキング1位の○○は魅力がたくさん
地震の少ない都道府県ランキング1位の富山には、以下のような魅力があります。
- 黒部ダム
- 特産品のます寿司
- 高岡大仏(日本三大仏)
- 富山県ブラックラーメン
- 世界文化遺産の五箇山合掌造り集落
これは富山県で有名なものを5つほど例として挙げましたが、富山には温泉、ホタルイカなどまだまだたくさんの魅力があります。
地震が少なくて安心できるだけでなく、上記のような魅力があるなら富山県に移住するのも悪くないかもしれませんね。