地震まとめ

南海トラフ地震は30年以内に70~80%で発生!?注目すべき5つのポイント

「いつ起きるのか分からない」がいちばん怖い。

なんとなく不安…でも、はっきり「いつか」は分からない。
南海トラフ地震について、そう感じている方は多いと思います。

でも、テレビを見ていても、「30年以内に70〜80%の確率」ってふわっとした言い方ばかり。どう受け止めればいいか、正直わからないですよね。

この記事では、国や研究機関が出しているデータをもとに、「南海トラフ地震はいつ起きる可能性が高いのか?」をできるだけわかりやすくまとめました。

これを読むことで、“なんとなくの不安”から、“具体的な備え”へ、一歩前に進めるはずです。


発生確率とタイミングに関する注目ポイント

発生確率とタイミングに関する注目ポイント

発生確率とタイミングに関する注目ポイントは以下の5つです。

  • 南海トラフ地震は「30年以内に70~80%」
  • 今後10年で起きる可能性もゼロではない
  • 前回の地震からの年数が目安になっている
  • 過去にも“周期”が存在している
  • 予測できない「前兆現象」もヒントに

これらを個別に解説していきます。


南海トラフ地震は「30年以内に70~80%」

これは2023年1月、政府の地震調査研究推進本部が発表した最新の評価です。
「今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は、70%から80%程度と評価される」と明記されています。
(引用:https://www.jishin.go.jp/main/chousa/22_yosokuchizu/)

つまり、起こるかもしれない、ではなく、高い確率で起こるということ。
統計的に見れば、ほぼ「避けられない未来」といえます。

しかもこの確率は、毎年見直されていて、数年前よりも少しずつ上がってきているのが現実です。


今後10年で起きる可能性もゼロではない

「30年以内」と聞くと、「まだ少し先かな」と感じてしまうかもしれませんが、それは落とし穴です。

同じ政府の調査では、今後10年以内に発生する可能性は30%程度ともされています。
10年以内に3回に1回は起きるかもしれないって、かなりの確率ですよね。

地震は突然やってくるもの。明日来る可能性も、決してゼロではないことを心にとめておきたいところです。


前回の地震からの年数が目安になっている

前回の地震からの年数が目安になっている

南海トラフ地震は、約100~150年の間隔で繰り返し起こっています。
前回は1946年の昭和南海地震でした。ということは…2025年時点で、すでに約80年が経過しているのです。

つまり「次がいつ来てもおかしくない」と言われる理由は、この“空白の年数”が積み上がってきているからなんですね。

(参考:https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/kyoshin/jishin/nankai.html)


過去にも“周期”が存在している

歴史をさかのぼってみると、南海トラフ地震は100年〜150年のスパンで定期的に起きています。

たとえば…1707年:宝永地震、1854年:安政南海地震、1946年:昭和南海地震といったように、ある程度の周期性が見て取れます。

特に注目なのは、1944年に東南海地震が起き、2年後に南海地震が続けて発生したということ。
「連動型」と呼ばれるこのタイプの地震では、一つが起きると、もう一つも連鎖して起きやすいと言われています。


予測できない「前兆現象」もヒントに

地震は正確に予知することができません。
ですが、発生前に以下のような“前兆”っぽい動きが観測されることもあります。

  • プレートのひずみの変化(GPSなどで確認)
  • 微小な地震が増える
  • 「スロースリップ」と呼ばれるゆっくりした地殻の動き

これらは専門機関が日々モニタリングしていて、異常が見られたときには「南海トラフ地震に関する情報」が出されるようになっています。

ちなみに、2024年6月には、四国沖でスロースリップが発生したとの報告がありました。
(出典:https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/slowslip/)

これが直ちに地震に繋がるとは限りませんが、「今、地下で何かが動いているかも」と感じることは、防災意識を高めるきっかけになります。


まとめ|「まだ先」じゃなく「いつ来てもおかしくない」が前提

まとめ|「まだ先」じゃなく「いつ来てもおかしくない」が前提

南海トラフ地震がいつ起きるのか。
正直なところ、今の技術では“確実な予測”はできません。

でも、過去のデータや周期、今の地殻の動きなどを合わせて考えると、
遠い未来ではなく、もうすぐかもしれない…という可能性が、現実味を帯びています。

大切なのは、不安になりすぎず、できることを少しずつ備えることです。

  • 水や食料をちょっと多めに買っておく
  • 家族で「避難する場所」を話し合っておく
  • スマホに防災アプリを入れておく

こうした小さな備えが、未来の自分や大切な人を守ってくれる力になります。


※参考リンクまとめ:

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