いつ来るかわからない災害。非常食を買ったものの「どこに置いたらいいのか分からない…」
「とりあえず非常食だけは買っておこう」
そう思って備え始めた方、多いと思います。でも、保管しようと思うと「この場所で合ってる?」「これってすぐ取り出せるのかな?」と不安になることも。
わたしも最初は、見えない棚の奥にしまっていて、存在自体を忘れていたことがあります…(賞味期限切れてました)。
非常食って、「備えるだけ」ではなく、「すぐに手が届くか」「安全に保存できるか」もすごく大事なんですよね。
今回は、非常食の保管場所としておすすめな5つの場所を紹介します。使いやすさ・取り出しやすさ・忘れにくさの観点から選んでみたので、ぜひ参考にしてみてください!
非常食の最適な保管場所5選

非常食の保管におすすめの場所は以下の5つです。
- 玄関に近い収納スペース
- 寝室のベッド下やサイド
- キッチンの引き出しや棚
- 車の中
- 職場や通学用バッグの中
これらを個別に解説していきます。
玄関に近い収納スペース
地震や津波が起きた時、最悪の場合「家からすぐに出なきゃ!」という状況もあり得ます。そんなとき、出入り口に非常食があれば、持ち出しやすさが格段にアップします。
とくにおすすめなのは、玄関横のシューズボックスや、壁に取り付ける小さな収納棚。ここに3日分の軽い食品(ビスケットやアルファ米など)をまとめておくと安心感があります。
ついでに、懐中電灯やホイッスルなどの防災グッズも一緒に入れておけば、緊急時にあたふたせずに済みます。
寝室のベッド下やサイド
夜中に地震が来た場合、最初にいる場所は「寝室」です。そこに非常食を少しでも置いておくことで、閉じ込められたときの生存率が上がるとも言われています。
実際、阪神淡路大震災でも「寝室の家具が倒れて出られなかった」という声が多かったんです。そんな中、飲み物や栄養補助食品があると、気持ちの面でもだいぶ違います。
引き出し付きのベッドなら収納に最適。小さな段ボールでもいいので、簡単に手が届く場所に入れておきましょう。
キッチンの引き出しや棚

食品を扱う場所だからこそ、非常食もまとめて保管しやすいのがキッチン。普段の買い物の流れで「ついでに賞味期限チェック」もできるから、管理がとてもラクです。
おすすめなのは、「日常使いのレトルト食品」と一緒にしてしまうこと。例えばカレーやパスタソースなどを、災害用として多めにストックしておくと、一石二鳥。
保存食も“非常用”というより“ローリングストック”としてキッチンで循環させるスタイルが、最近は主流になってきています。
車の中
お子さんの送迎や通勤などで、日常的に車を使っている方にはぜひおすすめしたい保管場所。災害が起きた瞬間、車内にいればそのまま移動できるし、しばらくの間は「避難スペース」にもなります。
ただし、注意点は「高温」。夏場は車内が50度を超えることもあります。
そのため、車に置く非常食は高温に強いタイプ(カンパンやクラッカー系)を選ぶこと、あとは季節ごとに見直すことも大切です。
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職場や通学用バッグの中
「自宅にいるとは限らない」
これが防災の基本中の基本。職場や通学先で被災する可能性もあるため、小さくて持ち運びやすい非常食をバッグに入れておくと安心です。
例えば、栄養バーや缶入りパン、小さめの水ボトルなど。仕事用ロッカーの中やバッグのポケットに入れておけば、外出先での「もしも」に対応できます。
持ち運び用のポーチにまとめておくのもおすすめです。
非常食は「保管場所」でその価値が変わる

せっかく買った非常食も、「奥にしまいっぱなし」だといざという時に使えません。しかも、賞味期限が切れていたら意味がないですよね。
非常食の価値は、「必要な時にすぐ手が届くか」で決まるんです。
今回ご紹介した場所は、どれも「取り出しやすさ」「わかりやすさ」「管理のしやすさ」を意識したもの。どれか1か所に絞る必要はないので、複数の場所に分けて備えるのも効果的です。
普段の生活にうまく防災意識を組み込んで、いざという時に慌てないようにしておきましょう。
「備えること」が、自分と大切な人を守る一番の手段です。
※本記事の参考にした資料:
・農林水産省:災害に備えた食品ストックガイド
・内閣府:防災情報のページ(非常食に関する情報)
・東京都:家庭の備蓄ガイド